【コラム】南アフリカで働いて分かった商習慣の違い【前編】|日本企業が知っておきたいビジネス文化とは

南アフリカはアフリカ最大級の経済規模を持ち、多くの日本企業が進出する重要市場です。
一方で、日本とは商習慣や価値観が大きく異なり、「日本では当たり前」が通用しない場面も少なくありません。
今回は、約2年間南アフリカのヨハネスブルグへ駐在している当社の営業担当者が、実際に現地で経験したビジネス文化の違いや、日本企業が知っておきたいポイントをご紹介します。
“Made in Japan”だけでは評価されない市場
赴任前は、「アフリカの中でも最も経済発展している国」という印象を持っていました。
実際に働いてみると、市場のポテンシャルは非常に高い一方、
- インフラ整備
- 制度上の課題
- 汚職問題
など、日本では想像しづらい課題も多く存在していました。
また、最も意外だったのは、”Made in Japan”だけでは商品の魅力にならないということです。
日本製だから売れるわけではなく、「日本製だからこそ、お客様にどんなメリットがあるのか」まで説明して初めて評価される市場でした。
価格競争が非常に激しいため、品質だけでなく「導入メリット」を伝える営業が重要になります。
南アフリカの商談はまず価格から始まる
南アフリカは多民族国家です。
そのため企業によって商談スタイルは様々ですが、共通していることがあります。
それは、最初に価格の話になること。
日本では、会社紹介や製品説明から始まることが多いですが、
南アフリカでは「いくらですか?」という質問から始まるケースも珍しくありません。
価格競争力は非常に重要なポイントです。
時間感覚は日本とは大きく違う
日本人が最も驚くのが時間感覚です。
例えば、
会議開始が30分~1時間遅れる
Web会議でも時間通り始まらない
「2分待って」が数分どころではなく数時間になる
ということもあります。
もちろん交通渋滞や停電など、現地ならではの事情もあります。
しかし、予定変更も多いため、スケジュールには常に余裕を持つことが重要です。

納期への考え方は意外にも”早く欲しい”
時間におおらかな一方で、納期には非常にシビアです。
出荷に数か月かかる製品でも、「明日ほしい」という依頼が来ることも珍しくありません。
そのため、納期を短縮できる・できないを曖昧にせず、明確に伝えることが大切です。
契約書があっても安心できない?
日本では契約書があれば安心ですが、南アフリカでは少し事情が異なります。
もちろん契約書は重要ですが、サインをした本人が「状況が変わった」という理由で約束を変更するケースもあります。
だからこそ、契約書だけではなく、相手企業そのものを見極めることが重要になります。
前編まとめ
南アフリカ市場では、日本とは異なる時間感覚や価格重視の商習慣があります。
しかし、その違いを理解したうえで対応すれば、ビジネスチャンスは十分にあります。
後編では、現地で信頼関係を築く方法や、日本企業が成功するためのポイント、実際のビジネスエピソードをご紹介します。
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