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南アフリカ共和国より

ヨハネスブルグ支店 駐在員 石崎 貴寛

ヨハネスブルグ支店は、日系企業の南アフリカ進出がまだ少なかった1962年にいち早く設立されました。南アフリカ共和国ではアパルトヘイト政策、それに伴う国際的制裁等多くの変革が有りましたが、途切れる事無く設立以来58年の長きにわたり、さまざまな製品を南アフリカへ輸出してまいりました。

当支店のあるヨハネスブルグは、南アフリカのビジネスの中心でもあり、かつアフリカ諸国進出へのゲートウェイとして広く知られています。
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南アフリカとラグビー ①2015年W杯

2021-09-17
ヨハネスブルグのFNBスタジアム。これはサッカースタジアムですが。
南アフリカは、ラグビーがとても盛んです。
 
日本そして南アフリカのラグビーにおいて、2015年と2019年のW杯はまさに歴史的なものになりましたが、そのどちらの時も、私は南アフリカにおりました。
 
私自身ラグビー経験は有りませんが、学生時代から好きで、大学ラグビーやラグビーW杯もテレビで見ていました。
 
日本代表は1987年の第1回W杯から毎回出場しているものの、この時点までで勝利は1991年に1度だけという状態でした。W杯歴史上最多失点での敗退という不名誉な記録も持っています。
 
これまで私もラグビーW杯が開幕するたびに、今回こそ日本代表は勝てる!と応援しながら、今回も勝てなかったか・・・とがっかりする事を繰り返してきていました。
 
2015年W杯では日本と南アフリカが対戦する事となり、さすがに私も、今回は勝てる!とはとても思えず、南アフリカの知人には、まあ30点差以内の負けだったら日本の大健闘でしょう、なんて話をしていました。
 
一緒にテレビ観戦していた、日本から出張してきた取引先の方は、ラグビーに関しては全く知らないとの事で、「もし日本が勝ったら?」と聞かれたので、一応多少ラグビーを見て来た者として、「そんな事有り得ませんから!」と断言したくらいです。
 
結果は・・・皆さん御存知の通りです。
日本が劇的な大逆転勝利を収めるという、とんでもない事が起こりました。
 
テレビ放送のコメンテーターは涙目お通夜状態で絶句。
取引先の方には、「日本勝つの有り得ないんじゃなかったでしたか?」とつっこまれ私も絶句。
 
まさか日本代表のW杯挑戦の歴史において2勝目が南アフリカなどとは夢にも思いませんでしたが、一方で日本代表の選手たちは、南アに勝つ事を信じてプレーしたとの事。どれだけ努力を重ねて来たか、本当にすごい事だと思います。

日本代表の勝利はもちろん嬉しかったのですが、もうひとつ嬉しかったのは、まわりの南アフリカの皆さんが「日本おめでとう」と電話やメールを次々にくれた事です。

南アフリカにとって、当時相当格下の日本に負けてかなり悔しいはずなのに、日本の勝利を称えるというのは、なかなか出来る事では有りません。

石﨑 貴寛

南アフリカでの決済手段

2021-08-12
南アフリカの美しいゴルフ場。このゴルフ場は隣に富裕層向け住宅が備わっています
南アフリカは、意外な事にキャッシュレス決済が非常に進んでいます。主にカード決済です。キャッシュレス決済が普及した背景は、恐らく治安が悪い事で多額の現金を持ち歩く事を避ける為では無いかと思います。
 
クレジットカードももちろん有りますが、デビットカードが主流です。クレジットカードは使用後翌月くらいに請求が来ますが、デビットカードの場合使用後すぐ銀行口座から引き落としされるので、お金を使いすぎたとか、使用分が後々払えなくなるといった事が有りません。
 
そんなわけで、カードが使えない店やレストランはまず有りません。逆に最近はコロナウイルスの問題も有り、現金支払不可というところも出て来ました。なので、最近は現金を使う事はほとんど有りませんし、財布にも現金はほとんど入っていません。
 
ただこのカード決済のオンラインシステム、時々ダウンします。先日現金決済不可のゴルフ場でシステムがダウンし、結局復旧するまでずっと受付で待っていました。
 
あと、南アフリカではレストランで食事をした場合、専属のウェイターがつくので、だいたい10%くらいのチップを支払い時に含めるのですが、たまにこのチップ分を現金で分けて直接くれというウェイターがいます。残念ながら現金をほとんど持っていないので、そういう事は出来ないのですが。

石﨑 貴寛

南アフリカの医療体制

2021-07-08
ヨハネスブルグ最大のショッピングセンターのひとつ、Sandton City(本文とは全く関係ありません)
先日ちょっと首を痛めた事もあり、医者に診てもらいました。
 
実は南アフリカでは、体調が悪い時に、日本でいうところの病院に直接行く事は有りません。何かおかしな話のようですが、南アフリカでは基本的に、まずGP (General Practitioner) と呼ばれる医者に診察してもらいます。
 
頭が痛い、風邪を引いた、下痢をしている、肩が痛い等々、専門に関わらずとにかく体調が悪い時には、まずGPの医者に診てもらいます。
 
例えば頭が痛いと言っても、それが風邪なのか、脳の重大な病気なのか、それとも他の要因なのかといった事は素人では判断がつきません。そういった時にGPがまず診察をして、薬を処方したり、場合によっては適切な医療機関への紹介状を書いてくれます。それを持って病院へ行く事になります。
 
これは実は「かかりつけ医」と言って、日本でも導入が進められている制度です。
 
日本の病院は基本的に、内科、外科、消化器科等、病院自体が専門性の高いものに分けられており、症状によってはどの病院に行ったら良いのか分からない時も有ります。地域の総合病院に行くと、異常に混雑していて朝一番で予約しても診察は午後、などという事も有ります。
 
このかかりつけ医は、患者側も病院側も手間が省ける良い制度と個人的には感じています。日本でも今後広く普及すれば良いと思います。

石﨑 貴寛

南アフリカの常識?

2021-06-05
ジャカランダの木。春頃(10月頃)に満開になります。本文とは関係有りません。
南アフリカでは、まあこういってひとくくりにしてしまってはいけないのかもしれませんが、良く言うとおおらか、悪く言うとテキトーな事が多いです。

例えば、家電設置や電話回線工事等、何かの業者に自宅に来てもらって作業など頼む場合。

日本の場合、10分くらい遅れそうでも、その旨電話で事前に連絡してくる感じです。

私が以前駐在していたシンガポールの場合、連絡無に30分とか遅れてきて、いや~道路が渋滞していて、という感じです。

南アフリカの場合、連絡無にその日に来ない事がしばしばあります。

これは結構普通で、私が経験した中では。

購入したベッドを業者が配送に来たものの、業者が工具を持ってきてなくて組み立てられず、私が貸してあげたり。
>>>何しに我が家に来たんですか?

光ファイバー通信に加入する際に、高価なルーター等据え付けてあとは開通させるだけって時に、「おたくの位置やっぱりサービス対象エリア外だった」と言われたり。
>>>申請時にエリア内って言ってましたよね?あれから1年経過していますが?

車を定期点検に出したら、「私たちのサービス対応はどうでしたか?」と電話がかかってきたり。
>>>車、まだ点検から戻ってきてませんが?

壊れたタブレットの修理、3週間くらい経っても音沙汰無いので問い合わせをしたら、「パスワード教えてくれ」と言われたり。
>>>それ、今聞くんですか?

こういう事が多いので、わざわざ怒っていては憤死してしまいます。またこういう経験を重ねると、次の展開がだんだん読めて来るようになります。私は南アフリカに来て、先を予測する能力と忍耐力が身についたと実感しています。

でも、南アフリカの人々は基本的に親切で、良い人達ばかりです。
こういった対応も、こういうものなんだと割り切ってしまえば、意外に普通に感じてくるもの・・・です。

石﨑 貴寛

南アフリカの交通マナー

2021-05-14
悪名高いヨハネスブルグのダウンタウン地区。
南アフリカは治安の悪い国です。
その一方で、国民の交通マナーは非常に良いです。私個人的には、日本よりもずっと良いと感じます。

南アフリカでは、明け方や夕方、もしくは雨が降っている際などは、ほとんどのドライバーがライトを点灯しています。まだ暗くなる前から積極的にライト点灯するというのは、事故を減らす上でもとても有効ですし、良い事と思います。

また、信号が変わっているのに前の車がよそ見をしていて発進しないというような事は、車を運転した事のある人なら経験有ると思います。こういう時、それを知らせる為に軽くクラクションを鳴らす事が有ります。日本ではこれをやると、前の車のドライバーに殴り掛かられたり、あおり運転をされたりしますので、恐ろしくてとても出来ません。

南アフリカではそういう事は全く有りません。クラクションを鳴らすと何事もなくスーッと発進してくれますし、中には後ろの車に向かって、ごめんね、といった感じで窓越しに手を上げるドライバーすらいます。

地方に行くと、都市間を結ぶ国道の、長い片側一車線道路をトラックがゆっくり走っている事が有ります。そんな時多くのトラックが、出来る限り左側へ車を寄せて走り(※南アは左側通行です)、後続の車が抜きやすいようにしています。そんな気遣いを受けながら、追い抜いてからハザードランプを点灯させると(いわゆる「ありがとう」サインですね)、そのトラックがパッパッとヘッドライトを点灯させて「どういたしまして」とサインを出してきます。

また南アフリカでは、信号が破壊されたりして機能していない事が多いのですが、これにはすっかり慣れているドライバーは、スムーズに交差点で行き来します。南アフリカには信号が無い、もしくは機能していない交差点では、ドライバー皆が共有している暗黙のルールが有ります。たまにタイミングがずれても、お互いジェスチャーで先に譲ってあげたりするのです。

①交差点の手前で一番最初に停止した車が優先的に交差点に進入する
②信号が機能していない交差点では、右から順番に交差点に進入する

私は初めて南アフリカに来た時に、このルールはすごい!と素直に感心しました。最初慣れるまでは交差点に進入するタイミングがなかなかつかめず、長縄跳びに入れない小学生のようにずっと待っていましたが、今はすっかり慣れました。

東日本大震災の時、私は日本にいなかったのですが、都内でも信号が停電で機能しなくなった為、車が我先にと交差点に突っ込み、交通が大混乱したと聞きました。日本は非常にインフラが整っているので信号が故障するなど滅多に有りませんから、それが逆に裏目に出てしまった格好です。

と、非常にドライバーの運転マナーが良いので、気持ちよく運転出来ます。

唯一問題なのは、タクシー(日本のタクシーとは違って、ワゴンで多くの人を乗せる輸送サービス)です。彼等はとにかく多くの人を乗せて降ろしてしないと給料に響くようで、とにかく運転は荒っぽいですし、信号は無視する、道路を逆走してくる、一番外側の車線から右折してくる、路側帯を走り続ける、といった行為は日常茶飯事です。

石﨑 貴寛
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