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南アフリカ共和国より

ヨハネスブルグ支店 駐在員 渕岡 圭一

ヨハネスブルグ支店は、日系企業の南アフリカ進出がまだ少なかった1962年にいち早く設立されました。南アフリカ共和国ではアパルトヘイト政策、それに伴う国際的制裁等多くの変革が有りましたが、途切れる事無く設立以来58年の長きにわたり、さまざまな製品を南アフリカへ輸出してまいりました。

当支店のあるヨハネスブルグは、南アフリカのビジネスの中心でもあり、かつアフリカ諸国進出へのゲートウェイとして広く知られています。
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真冬のダーバン

2022-07-19
先週、インド洋沿いの港町ダーバンへ出張しました。

真冬の南アフリカでは、内陸部のヨハネスブルグでは朝晩は5度くらい、日中は20度くらいといった感じですが、温暖な気候のダーバンでは朝晩も12度くらい、日中は23度くらいで、長袖では暑いくらいです。

日本の約2.5倍の国土を持ち、標高差もかなりあるうえにインド洋と大西洋に囲まれた南アフリカでは、国内各都市でまったく気象条件が異なります。
ダーバンから車で1時間くらい移動するだけで、朝晩は暖房が必要になるほどです。

またダーバンはインド国外で世界最大のインド人コミュニティと言われる都市で、文化面でも大きな影響を受けています。

中でもバニーチャウは食パンの中をくりぬき、それを食器代わりとしてスパイシーなカレーを入れた名物料理で、私が一番好きな南ア料理のひとつです。
確か日本の某カラオケチェーン店でもシチューを入れた同じような料理があったような。

サイズはクウォーター、ハーフ、フルの3つから選べ、味もマイルド、ミディアム、ホット、エクストラホットなど選択肢が豊富です。

当然フルは食パン1斤分ですので、私はいつもクウォーターのマイルドを頼むのですが、それでも汗だくでお腹パンパンになり、毎回食べきれずに残してしまうほどです。

今回2度目の南ア駐在で通算5年目になりましたが、アフリカンサイズの胃袋と標準的な辛さのインド料理を楽しむ味覚にはなかなかなれません。

南アフリカに秋到来

2022-04-26
南半球に位置する南アフリカでは現在、冷夏を終えて秋を迎えています。

約2年間続いた国家的災害事態も4月5日をもって終了し、屋内でのマスク着用以外は各種規制も撤廃され、経済活動を行いながらのウィズコロナ生活の道筋が見えてきたようにも思われます。
ただし気温が下がるにつれ、一時1,200人/日程度まで減少した国内の新規感染者数が、ここにきて3,000~4,000人/日くらいまで増えていることは懸念されますが。

さて私はというと、先日のイースター休暇の際に南ア最大の国立公園であるクルーガー国立公園に行ってきました。

あまり天候に恵まれず、初日以外は雨模様で肌寒かったですが、それでもゾウやキリン、サイ、ライオンなどの動物たちを見て、改めてアフリカの自然の雄大さを実感しました。

ちなみに南アフリカでは夏に雨季を迎え草の背丈も高いため、一般的に動物を見るには雨の少ない秋~冬が良いとされています。

昼寝⇒動物⇒食事の繰り返しの自堕落な休日から戻り、経済活動再開の動きに遅れを取らないよう、気分を切り替えて仕事もしっかりやらなくては…よし、ゴルフ三昧となる予定の次の連休まで気合を入れて乗り切るぞ(笑)

Propak Africa 2022

2022-03-14
先週ヨハネスブルグのExpo CentreにてPropak Africaという包装機器展示会が開催されました。

COVID-19の影響により昨年開催予定だったものが延期となりましたが、ようやく新規感染者数も2,000人を切るようになり落ち着きを見せ始めたことで、今年は無事に開催となりました。
しかしながら、例年10万人以上の来場者が見込まれているPropakもやはり今回は6万人程度の来場見込みと、いつもよりは若干おとなしい雰囲気でした。

アフリカと聞くと豊かな自然や動物などが最初に思い浮かぶかもしれませんが、実は南アフリカはアフリカ大陸内における物流の中継ハブであり、消費財の一大製造拠点でもあるため、製造業は非常に大きな産業のひとつでもあります。
日本国内で普段目にする色々なものが、実は意外と南ア産ということはあまり知られていない事実かもしれません。

しかしながら日本や欧米などの先進国では製造業における機械化、オートメーション化が非常に進んでいますが、当地では特に黒人の若年層を中心とした失業率の高さや現場労働者の人件費の安さ等の要因からか、結果的に労働者の就業機会を奪ってしまうようなオートメーション化は思ったよりも遅れています。

最先端の技術とマニュアルな労働環境、IT技術でどんどん便利になる社会といつまでたっても向上しないサービスの質、全部ひっくるめてTIA(This is Africa)と言えるのでしょう。

そのような環境下で何が出来るのか、どんなビジネスの機会を見つけられるのか、115ランド(約900円)の南ア産ワインを飲みながらゆっくりと考えたいと思います。

嬉しく怖いホームラン

2022-01-31
石﨑の後任として昨年末にヨハネスブルグに赴任しました渕岡です。
 
当地には二度目の駐在なのですが、街中に高層ビルが増えていたり、以前は何もなかった場所に新しい道路が出来ていたり、コロナウィルスの影響もあってかデリバリーサービスが非常に充実していたりと、様々な変化に日々驚いています。
 
さて、年明け以降はヨハネスブルグの日本人駐在員の間ではソフトボール大会の話題で持ちきりになります。
 
我々のような初心者集団のエンジョイソフトボールのチームから、平日まで集まって練習するガチ勢の野球経験者チームまで様々ですが、日ごろの運動不足解消もかねてワイワイ楽しんでいます。
 
フライを取れたら拍手が起こるような我々のチームは当然ながら連敗続きなのですが。
 
先日は日本人学校で練習試合があったのですが、いつものように我々のチームの打球は練習の時からゴロや内野フライ(しか打てない)ですが、上手いチームは矢のような打球がバンバン外野へ飛んでいきます。
 
敷地外へ飛び出したホームランボールは、当然回収に行かなければならないのですが、治安の悪いここヨハネスブルグではボール拾いも一苦労。
 
公道では万が一のこともあるため、わざわざ駐車場に止めてある車で学校の裏へ回り、ボールを回収しなければなりません。
 
子供の頃に草野球をしていた公園の隣の家のカミナリ親父に怒られるのと同じように、ヨハネスブルグではホームランは嬉しさ半分、怖さ半分といった感じです。
 
いつの日か、ここにも思い切りホームランを喜べる日が来るのでしょうか。
少なくともサードゴロと内野フライばかりの私には一生縁がなさそうですが。

渕岡圭一

南アフリカとオミクロン株

2021-12-22
2019年11月のヨハネスブルグ・ORタンボ国際空港。ラグビーW杯で優勝したスプリングボクスメンバーの到着を待つ国民
2020年3月、全土ロックダウン直前のヨハネスブルグ・ORタンボ国際空港。左の写真からわずか5か月後の事です
大変残念な事実ですが、今日本に帰って周りの人たちに「南アフリカから戻ってきました」と言ったら、かなり警戒され、場合によっては露骨に不快な対応をされるでしょう。
 
例の新型コロナウイルス変異種、オミクロン株の為です。
 
今でも覚えていますが、確か公表されたのは11月25日です。この日を境に、南アフリカ及びその周辺諸国からの訪問者は、世界中から拒絶される事になってしまいました。
 
航空会社各社は即座に南アフリカからの旅客便を運航停止とし、現在日本へ行ける航空会社は実質欧州廻りの2社しか有りません。この措置は12月も後半を迎えた本日現在も続いています。
 
しかしながら、実は「南アフリカでオミクロン株発見」のインパクトがあまりに強かった為、見過ごされている事が有ります。
 
南アフリカで最初のオミクロン株が発見されたという事実が世界中を駆け巡った数日後、欧州保健当局の発表として「オミクロン株は南アでの発見より先に欧州で確認されていた」という報道が有りました。
 
欧州では以前よりオミクロン株があったという事であれば、最先端の科学技術を持つはずの欧州の研究所ではその変異種を発見出来なかったか、もしくはあり得ない事とは思いますが、発見したが公表しなかった、のいずれかになります。
 
また南アフリカの国立感染症研究所は、実は2年連続で変異種を発見しています。これはひとえに、南アフリカの研究所の優秀さを物語っていると思います。
 
南アフリカ政府も今回の諸外国の措置に猛反発していますが、今回の南アフリカのような仕打ちを受けるのであれば、今後どこかの国が変異種を発見したとしても公表しないでおこう、となりかねません。正直者が馬鹿を見るという状況です。
 
結局発生源を特定するのは難しいのですが、どうもこの一連のオミクロン株騒動で南アフリカだけが悪者にされている実態には、少々違和感が有ります。
 
いずれにしても、この新型コロナウイルス、早く衰退していってほしいものです。

石﨑 貴寛
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