【コラム】南アフリカ駐在員の暮らし|生活・仕事・治安事情
南アフリカ共和国・ヨハネスブルグに駐在するT.Oです。
今回は、現地での暮らしや休日の過ごし方、実際に住んでみて感じた魅力、生活を取り巻く治安環境などについてご紹介します。
これから南アフリカ共和国への駐在や出張を予定している方、現地事情にご関心のある方の参考になれば幸いです。
Q1. 現在の駐在地と、赴任してどれくらいになりますか?
国・都市名:南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ(サントン地区)
赴任時期:2024年5月
駐在年数:約1.5年
Q2. 現地での住まい環境はどのような感じですか?
住居タイプ(アパート/一軒家/コンパウンド等):アパート
治安・周辺環境:ヨハネスブルグは世界でも最も治安の悪い都市として有名で、
私が生活しているサントン地区は比較的治安が良いと言っても徒歩での移動はNGで夜間の移動も基本的には避けるようにしています。
アパートは高圧電流のフェンスで覆われており、外から自宅までのアクセスには有人を含むセキュリティゲートを計5つ解錠する必要が有り、
厳重なセキュリティ体制の中で安心した生活を送ることができています。
日本との違い:
治安が悪いため、安全対策を最優先事項として念頭に置いて行動する必要があります。
危険を事前に回避する行動が最も求められますが、それでも何か事件や事故に巻き込まれてしまった場合にどう行動するか、
という緊張感を常に持つ必要があるのが平和な日本との最も大きな違いです。
一方、南アフリカ最大の経済地域と言えど緑豊かな地域のため、豊かな自然に囲まれておおらかに過ごすことが出来ています。
Q3. 平日の生活リズムを教えてください
日本とヨハネスブルグは、7時間の時差があります。
05:00 起床 ジム・朝食、日本の家族や友人と連絡
08:00 出社 WEB会議やメールの対応(日本側とのやりとり、日本は午後3時)
09:00~15:00 現地顧客との商談や市場調査、昼食
15:00~17:00 レポートや資料作成などの事務作業
17:00 退勤 顧客の多くも夕方前に退勤するため残業は少なめです
17:30 ジム
19:00 夕食
21:00 就寝
Q4. 食事事情はいかがですか?
外食2:自炊8です。
世界中から人が集まっているためか日本食も含め各国料理のレストランが多くあり、
とても美味しいご飯を食べられるのですが、外食に関する物価は日本よりも高額なので節約のために自炊をする機会が多いです。
よく行くレストランやローカルフード:
南アフリカではステーキが有名で至る所にステーキレストランがあるのでよく行きます。
上質な赤身肉が手ごろな値段で楽しめるのがとても魅力的です。
牛肉だけでなく、豚、鶏、羊はもちろん、ダチョウ、スプリングボック、クドゥやクロコダイルといったサファリで見かけるような動物の肉も楽しめます。
ジビエ料理はクセが強い印象があるかもしれませんが、南アフリカでは消費量が多く鮮度が良い状態で流通しているのでとても新鮮で美味しいのが印象的です。
日本食の入手しやすさ:
日本食レストランもあり、たいていのステーキレストランやシーフードレストランでもSushiメニューがあります。
アジア食材店も多々あり、調味料やインスタント食材などの入手は難しくありません。
現地で入手できるおすすめ食材やお菓子おつまみ:
Peri PeriソースというHotソースがとても人気です。
ペリペリとはモザンビークのバンドゥー語(ロンガ語)に由来し、さらに遡るとアラビア語の「phil-phil」(トウガラシ)から派生したと考えられています。
コクとうま味が凝縮した快適な辛味がグリルチキンなどの肉類との相性が抜群です。
Biltong(ビルトン)というビーフジャーキーのような乾燥肉もスナック/おつまみとして人気で、
低温/自然乾燥によりしっとりとした食感に仕上がっています。
塩味はそこまで強くなく素材の味をしっかりと感じることができるので、食べ始めると止まらないおつまみです。
Q5. 休日はどのように過ごしていますか?
休日の定番の過ごし方:
毎週末、異なるマーケットが開かれているのでそこで買い物や朝/昼ごはんを食べます。
たまに早起きをして車で2時間ほどの国立公園に行き、セルフサファリドライブをして野生動物観察を楽しみます。
観光・ショッピング・自然・スポーツなど:
ショッピングモールが多いので買い物に不便さはありません。ラグビー、クリケット、サッカーが人気で
特にラグビーの代表戦でっはパブリックビューイングなども実施されるので大勢で試合鑑賞を楽しむことが出来ます。
Q6. 実際に住んでみて感じた、現地の魅力は何ですか?
人の印象:
異なる国、宗教、民族の方たちが同じ地域で強制しているにも関わらず、他者理解に富んだ国民性という印象を受けます。
公用語が12種類あり、その内最も話されているのが英語なのですが第一言語ではない方が多く、
流暢な英語が喋れなかったとしても第二言語を習得する難しさを実感している方が多いので、
理解してくれようとする姿勢で話を聞いてくれる方が多くとてもありがたいです。
文化・価値観:
様々な民族の文化や価値観が共存しており、相手への理解と敬意を持って接する雰囲気を感じております。
明るくポジティブで細かいことは気にしない前向きな価値観を持っている人が多く、
良い意味で楽観的な価値観がビジネスにおいても生活においても根本にある印象です。
日本では得られない体験:
経済圏の中心にいながら大自然へのアクセスが容易で、週末に気分転換に日帰りでリアルサファリをドライブができるのは日本では得難い貴重な経験です。
Q7. 反対に、大変だと感じた点はありますか?
生活面での苦労:
停電、断水といった生活インフラのイレギュラーが多発するので、慣れるまでは苦労しました。
事前に対策をする術を身に着けてからはストレスは軽減されましたが、特に断水が長期間続いた時などは未だに苦労することは多いです。
言語・文化・気候など:
年間を通して非常に快適な気候ではありますが、日差しが非常に強いのが慣れるまでは大変でした。
また一日の中で寒暖差が20℃前後ある日もあるため、適応するのに時間がかかりました。
現地の習慣や文化などで慣れるまでに時間がかかったこと:
楽観的な方が多く仕事の提出期限や時間を守らない人が多いため、そういった習慣を理解してどうすれば上手く一緒に仕事ができるのか、
というのを柔軟な考えで対応していくのに時間がかかりました。
Q8. これから駐在される方へアドバイスをお願いします
しっかりと対策を行えば安全に過ごすことはできますが、それでも日々危険とは隣り合わせのため緊張感を持って生活をする必要があります。
非常に治安の悪い国ですので、安全対策には少しの妥協や油断も許さない、という強い心構えが必要です。
また、黄熱病ワクチンの接種が必須の国ではありませんが、
日本や他の国に移動する際の経由地などでは厳しく求められることが多いため接種が推奨されます。
日本国内での接種予約には時間がかかる場合が多いですが、南ア国内では比較的容易に予約ができるので急がない場合は南ア国内での接種でも問題ありません。
日焼け止めやUVカットの洋服、コンパクトに収納できる携帯のしやすい上着は持っていくと良いでしょう。
Q9. 当社の駐在員として働く魅力はどんな点ですか?
自ら考えて行動することが求められるため、やりたいことに挑戦できる環境です。
あくまでも日本とのチームで仕事を進めていきますが、現地駐在員としての現場の意見を尊重してくれるので思い切って仕事ができます。
東京支店・神戸本社との連携:
時差が7時間のため南アフリカの午前と日本の夕方ということで必要に応じていつでも直接コミュニケーションを取る事が出来ます。
東京支店には南アフリカ駐在を経験した方が多くいるため現場への理解もあり、チームワーク良く一緒に仕事を推進できる環境が整っています。
長年の現地ネットワーク:
まだ他に日系企業があまり進出していなかった1960年代に事務所を設立して以降、
南アの大手グループ企業などともパイプがあり、様々な業界とのネットワークがあります。
近年では現地企業や日系法人だけでなく外国企業の南ア法人などとのネットワーク構築もし始めているため、ビジネスの選択肢は増えつつあります。
まとめ
豊かな自然、美味しい食事、快適な気候、こういった素晴らしい環境で理解力のある現地人と一緒に新しい仕事にチャレンジできるということで、
とても充実した生活を過ごすことができています。
南アで生活している多くの邦人から「治安さえ良ければ快適で住みやすい国」というコメントをよく聞くことがあり、
私自身も同じような感想を抱いています。
治安に対する懸念はありつつも、安全最優先で行動することで
これまで生命を脅かすような大きなトラブルに巻き込まれることもなく比較的安全に過ごすことが出来ています。
アフリカ大陸は今後世界でも最も成長のポテンシャルを秘めている地域でもあるため、
その中で経済的な中枢を担う南アフリカにご興味を持っていただけましたら、質問やご相談などお気軽に弊社までお問合せ頂ければ幸いです。
中東・アフリカ向け
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太洋物産では、
サウジアラビア・ドバイをはじめとする中東・アフリカ諸国との取引で培った経験と現地ネットワークを活かし、各国の市場動向や商習慣を踏まえた貿易事業を行っています。
現地企業との豊富な取引実績をもとに、複雑な貿易手続きから販売支援まで一貫して対応。
日本企業の「海外担当」として、
現地パートナーとの長期的な信頼関係を大切にしながら、持続的なビジネス展開を支えています。
中東・アフリカ向けの製品展開や市場開拓をご検討の方は、
ぜひお気軽にご相談ください。


