【コラム】東京で学んだアラブ文化とイスラム世界|アラブイスラーム学院
東京支店に勤務しておりますA.Fです。
2017年の約1年間、業務の傍ら、個人的な学びとして東京・元麻布にある「アラブイスラーム学院」の夜間クラスに通っておりました。
本コラムでは、同校での学びや特に印象に残っている出来事を振り返りながら綴りたいと思います。
こちらはサウジアラビアのイマーム・ムハンマド・イブン・サウード・イスラーム大学の分校の一つで、サウジアラビア政府の出資により設立された学校です。
ネイティブ講師から本格的なアラビア語を学ぶことができ、アラブ文化や習慣なども学ぶことが出来ました。
アラビア語は国連の公用語の一つであり、中東・北アフリカを中心に約20か国で使用されています。アラビア語を母語とする人は約3億人にのぼり、さらにイスラム教の聖典であるコーラン(クルアーン)がアラビア語で記されている事から、
第二言語として学ぶ人も約1億人いると言われています。
授業ではアラビア語の文字の成り立ちや発音を学び、徐々に単語を書けるようになり、簡単な挨拶ができるようになるなど、日々少しずつ成長を実感することができました。
また、「アルコール」や「アルカリ」といった言葉の語源がアラビア語であること(“アル”は英語の “the” に相当する冠詞)を知るなど、学びの中で多くの発見がありました。
先生方の出身国はエジプトやスーダンなど多岐にわたり、日本人の先生も在籍していました。
その中でもあるスーダン出身の先生から伺った家族観のお話は特に印象的でした。
イスラム教では男性は最大4人まで妻を持つことが認められていますが、それぞれの家族を平等に扱うことが義務付けられています。
先生が育ったスーダンのご家庭では、父親を中心に複数の妻、子ども達同士が仲良く暮らしており、
きょうだいが多いため、登下校や自宅でも常にきょうだいの誰かと一緒に過ごす生活だったそうです。
お母さんたちもお互いの子どもたちを自分のこの子どもと変わらずに可愛がるのだそう。
そのため、日本に来て一人暮らしをする人が多いことや、一人で食事をする文化に驚きを感じたと話されていました。
スーダンでは地方から都市部へ移る際も、きょうだいを頼って移動することが一般的で、
子どもたちが成長してそれぞれ家庭を持った後も、家族全員で帰省するため非常に大規模なコミュニティになるそう。
一人で過ごすことも多い日本の生活との違いに驚きつつも、家族全体で子どもを育て、人生の節目も共にする温かな文化が印象的でした。
また、こちらの学院ではアラビア語学習に加え、さまざまなイベントも開催されていました。
元大使館専属料理人であったモロッコ人シェフによるアラブ料理を味わう機会や、アラビア語のコンテストなどもあり、東京にいながら異文化を体感できる、まさに「東京の中の異世界」とも言える空間でした。
残念ながら2019年に閉校となってしまいましたが、アラブイスラーム学院での日々は、日本にいながら異文化の世界に触れることができた貴重な時間でした。
いつの日か、再び学校が再開されることを願っています。
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