【コラム】ドバイで商談する前に知っておきたいビジネスマナー

 

 

ドバイで商談する前に知っておきたいビジネスマナー

~現地出張で感じた、日本との違い~

ドバイは中東・アフリカ市場への玄関口として、多くの日本企業がビジネスを展開する都市です。世界中から企業や人材が集まる国際都市である一方、日本とは異なる商習慣や文化への理解も欠かせません。

今回は、約10年ぶりにドバイを訪れた当社営業担当者が、現地での商談や市場調査を通して感じた「ドバイならではのビジネスマナー」や、日本企業が知っておきたいポイントをご紹介します。

約10年ぶりのドバイ出張で感じた変化

今回の出張は2026年7月、約10年ぶり4回目のドバイ訪問となりました。
主な目的は営業活動や現地企業との商談、市場調査です。

世界有数のビジネス都市となった現在も、ドバイでは「人との信頼関係」を重視する文化が根付いており、日本とは異なる商談スタイルを実感しました。

第一印象は「思ったより穏やかな握手」

以前担当していたアフリカ地域では、力強く握手を交わす文化が一般的でした。
一方でドバイでは、握手も比較的穏やかで落ち着いた印象を受けたそうです。
国や地域が変われば、同じ中東・アフリカ圏でもビジネスマナーには違いがあります。

商談で意識していること


日本人らしい丁寧さを大切にする

初対面では、あえて日本人らしく軽くお辞儀をしながら挨拶をすることを心掛けています。
海外では日本人の礼儀正しさは好意的に受け止められることが多く、第一印象づくりにも役立っています。

まずは相手や家族を気遣う

中東地域では、人とのつながりを大切にする文化があります。
そのため、商談に入る前には、

  • ご家族は元気ですか
  • 最近の出来事はいかがですか

といった会話から始めることも少なくありません。
近年は中東情勢に関するニュースも多いため、相手やご家族の安全を気遣う一言は非常に大切だと感じています。

服装はTPOに応じて

通常の商談では、

  • ネクタイ
  • ジャケット不要

のオフィスカジュアルで問題ないケースも多くあります。
ただし重要な商談や公式な場では、ネクタイやジャケットを着用するなど、相手に合わせた服装を選ぶようにしています。

アポイントは「早すぎる到着」にも注意

日本では5~10分前到着がマナーですが、ドバイでは事情が少し異なります。
あまりにも早く到着すると、相手を急かしてしまうケースもあるため、予定時刻ちょうど程度に到着するよう心掛けています。

もちろん遅刻は避けるべきですが、「早ければ良い」という日本の感覚とは少し異なる点に注意が必要です。

女性との接し方にも配慮が必要

ドバイではイスラム文化への理解も重要です。
特に女性スタッフとの挨拶では、基本的には男性側から握手を求めないという点を意識しています。
相手の女性から握手を求められた場合には応じますが、自分から手を差し出すことは避けるようにしています。

こうした宗教・文化への配慮が、信頼関係づくりにもつながります。

ドバイならではのビジネス文化


人種ごとのコミュニティが強い

ドバイは世界中から人材が集まる都市です。
インド系、イラン系、アラブ系など、それぞれのコミュニティが強く形成されていることも特徴の一つです。
ビジネスでも、こうしたネットワークを理解することが市場を知る上で重要だと感じています。

コミュニケーションで盛り上がる話題

長年取引のある企業とは、

  • サッカーなどスポーツ
  • ドバイの大型イベント
  • 過去に赴任していた日本人駐在員の思い出話

などで会話が弾むこともあります。

一方で、宗教に関する話題は不用意に踏み込まないことを意識しています。

ドバイ出張で知っておきたい実用情報


LINE・WhatsAppの通話は利用できない

ドバイでは、

  • LINE
  • WhatsApp

ともにメッセージ機能は利用できますが、通常の音声通話は利用できません。
出張前には、Microsoft TeamsやZoomなど代替手段も準備しておくと安心です。

電車内のルールにも注意

ドバイメトロでは、日本とは異なるルールがあります。

例えば、

  • 車内での飲食(水を飲むことも含む)
  • 居眠り

などが罰金対象となる場合があります。
現地のルールを事前に確認しておくことも、快適な出張につながります。

まとめ|ドバイでは「文化への理解」がビジネス成功の第一歩

ドバイは世界有数のビジネス都市ですが、日本とは異なる文化や商習慣を理解することが、良好な関係構築につながります。
丁寧な挨拶や相手への気遣い、宗教や文化への配慮など、一つひとつは小さなことでも積み重ねることで信頼関係が生まれます。
これからドバイへの出張や商談を予定している方は、ぜひ現地ならではのマナーを理解したうえで臨んでみてください。

 

▼ドバイに関するその他のコラムはこちら

ドバイのスーパーで日本製品を調査|現地4店舗を比較・日本食品の販売状況をレポート | 太洋物産株式会社

中東情勢下でも届くUAE産ブルーベリー|日常の中で実感する貿易 | 太洋物産株式会社

ドバイはなぜ物流大国なのか?中東物流ハブの強みと輸出のポイント | 太洋物産株式会社

 

 


中東・アフリカ向け
貿易のご相談は太洋物産へ

太洋物産では、
サウジアラビアやドバイをはじめとする中東・アフリカ諸国との取引で培った経験と現地ネットワークを活かし、各国の市場動向や商習慣を踏まえた貿易事業を行っています。
現地企業との豊富な取引実績をもとに、複雑な貿易手続きから販売支援まで一貫して対応。

日本企業の「海外担当」として、
現地パートナーとの長期的な信頼関係を大切にしながら、持続的なビジネス展開を支えています。

中東・アフリカ向けの製品展開や市場開拓をご検討の方は、
ぜひお気軽にご相談ください。