【コラム】サウジアラビア駐在員が語るリアルな生活【前編】│知っておきたい宗教・文化・治安

 

サウジアラビア駐在員が語る

サウジアラビアで生活するうえで知っておきたい宗教・文化・治安

~現地生活で感じたリアルな変化とは~

サウジアラビアは近年、「Vision 2030」のもとで急速な変化を続けています。
観光やエンターテインメント産業の発展により、以前と比べて外国人にとっても暮らしやすい環境が整いつつあります。

一方で、イスラム文化や宗教的な習慣は生活のあらゆる場面に根付いており、日本とは異なる価値観を理解することが円滑な滞在につながります。

今回は、ジェッダに駐在する当社社員が、実際に現地で生活して感じた宗教・文化・治安についてご紹介します。

 

実際に住んでみて驚いたサウジの変化

2019年に赴任した当時と比較すると、2026年現在のサウジアラビアは別の国と言ってよいほど変化しています。

特に印象的だったのは、

  • 礼拝時間でも営業を続ける店舗が増えた
  • 本格的な中華料理店が急増
  • 外国料理店が次々オープン
  • 女性の社会進出が進んでいる

など、生活環境が大きく変わっている点です。

 

日常生活で意識している宗教的マナー

ラマダン期間中の配慮

  • 人前での飲食は控える
  • 会議時間にも配慮する
  • 礼拝時間を尊重する

仕事中でも礼拝が優先されます。
会議が中断することもありますが、お互い自然に受け入れています。

異性との距離感

必要以上に接近しないことを心掛けています。
例えばエレベーターでは女性を優先し、同乗しないよう見送ることもあります。

「マーシャアッラー」を添えて褒める文化

相手の持ち物や子どもを褒める際には「マーシャアッラー」を添えて、嫉妬の気持ちではないことを表します。

ラマダン中の街の様子

以前はラマダン期間中、多くの飲食店が昼間の営業はしていませんでした。
現在は営業する店舗も増えていますが、イスラム教徒にとって日没後のイフタール(断食明け)は今でも大切な時間です。

イフタール直前は多くの人が帰宅を急ぐため、道路の雰囲気が普段とは大きく変わります。

 

サウジアラビアの治安は危険?

ニュースでは治安が心配されることもありますが、現地で生活する中では「犯罪」と「地政学リスク」は分けて考える必要があります。街中では日本と比べてもスリやひったくりを心配する場面は少なく、むしろ注意すべきなのは交通事故です。
急な車線変更や速度超過など、日本以上に交通事情には注意しています。

 

日頃から行っている安全対策

  • 外務省・日本大使館の安全情報を確認
  • 周辺国の情勢をチェック
  • 航空便の運航状況を確認
  • SNSだけで判断しない

これから赴任する方へのアドバイス

「日本ではこうなのに」という考えに縛られると、違いばかりが気になってしまいます。
目的を明確に持ち、それ以外は柔軟に受け入れる姿勢が、サウジで生活するうえで何より大切だと感じています。

 

まとめ

2019年からサウジで生活し、2026年に再び戻って感じたのは、サウジアラビアは固定されたイメージでは語れないほど変化の速い国だということです。

先入観を持ちすぎず、自分自身の目で街や人々を知ることが、現地生活をより充実したものにしてくれるでしょう。

 

▼サウジアラビアに関するその他のコラムはこちら

サウジアラビア出張の楽しみ方|駐在員が語るグルメ・文化・現地体験

中東情勢下のサウジアラビアの現状|駐在員が語る生活とビジネスのリアル

サウジアラビア駐在員の暮らし|野菜不足解消レストラン

東京で学んだアラブ文化とイスラム世界|アラブイスラーム学院

ヒジュラ暦(イスラム歴)の一年│イスラム世界の年末年始

サウジアラビアの観光戦略|VISION 2030で変わる砂漠の王国 

未来を創る砂漠の国│サウジアラビア VISION 2030とリヤド万博

 


中東・アフリカ向け
貿易のご相談は太洋物産へ

太洋物産では、
サウジアラビアやドバイをはじめとする中東・アフリカ諸国との取引で培った経験と現地ネットワークを活かし、各国の市場動向や商習慣を踏まえた貿易事業を行っています。
現地企業との豊富な取引実績をもとに、複雑な貿易手続きから販売支援まで一貫して対応。

日本企業の「海外担当」として、
現地パートナーとの長期的な信頼関係を大切にしながら、持続的なビジネス展開を支えています。

中東・アフリカ向けの製品展開や市場開拓をご検討の方は、
ぜひお気軽にご相談ください。