【コラム】中東情勢下での海外出張|営業が現場で意識していること
中東情勢の変化やそれに伴う燃油サーチャージの高騰、減便により、海外出張を取り巻く環境はこれまで以上に不確実性を増しています。
その一方で、現地では人々の生活やビジネスは継続しており、企業活動も止まることなく動き続けています。
今回、韓国への定期出張を行っている営業担当者が、現地での実感や出張時に意識しているポイントや具体的な工夫についてご紹介します。
情勢の影響は「すぐに」ではなく「じわじわ」と
現在、月1回のペースで韓国・京畿道エリアへ出張しています。
最近の出張は4月上旬ですが、現時点では中東情勢による直接的な影響を強く感じる場面は多くありません。
ただし、再生航空燃料(SAF)の導入検討や燃油サーチャージの動向などを踏まえると、今後は長期的にコスト面や物流面へ影響が及ぶ可能性があると感じています。
状況次第では、出張の延期判断も必要になると考えています。
出張前に意識していること
出張前には、現地のビジネス環境に関する情報収集を欠かしません。
特に、英字新聞などを通じて、担当している半導体関連ビジネスへの影響をチェックしています。
また、宿泊先についてはコストと利便性のバランスを重視し、サプライヤー訪問に便利な徒歩圏内の立地や、簡易宿泊施設を選択することもあります。
一方で、安全面から、ホテルスタッフと英語や日本語でコミュニケーションが取れるかどうかも重要な判断基準です。
フライト・移動でのリスク対応
今回の韓国出張では大きな影響はありませんでしたが、過去には台湾出張時に復路便が確保できず、スケジュールに支障が出た経験があります。
また、中国周辺での軍事演習の影響によりフライトが減少した際には、上海や香港経由など複数ルートを検討するなど、柔軟な対応が求められました。
現在は、通常よりも余裕を持ち、可能であれば出発の3時間前には空港に到着するよう心がけています。
現地滞在中に気を付けていること
現地では、夜間の単独行動を控えるなど基本的な安全対策を徹底しています。
また、文化的背景も踏まえ、大声で日本語を話すことは避けるよう意識しています。
韓国では災害アラートが携帯に届くため、翻訳ツールを使って内容を確認するなど、日常的に情報のアップデートを行っています。
ビジネス面で感じる変化
現地では、原油価格の影響により調達コストが上昇している製品もあり、中国への調達切り替えを検討する場面も出てきています。
また、半導体関連以外の分野では景況感はやや停滞気味であり、資材面ではビニール袋の購入制限など、徐々に影響が広がっている印象です。
出張コスト増と向き合う工夫
ソウル市内では宿泊費の高騰が顕著です。
そのため、同一月に複数回出張がある場合は滞在を延長し、1回の出張で複数案件を対応するなど効率化を図っています。
それでも現地に足を運ぶ理由は、オンラインでは得られない情報があるためです。
製品の実物確認や設備の設置状況、競合製品の使用状況などは、現地でしか把握できません。
現場でしか分からないことがある
例えば、地下鉄車両用の空調設備において、一部の機器だけ競合製品が採用されている理由は、実際に現場を確認することで初めて理解できました。
また、EMC(電磁両立性)対策のような技術的課題は、オンライン上の議論だけでは解決が難しく、現場で試行錯誤を重ねることが重要です。
これから海外出張に行く方へ
事前の情報収集とフライト確保は、これまで以上に重要になっています。
また、簡単な現地語を覚えておくことで、現地でのコミュニケーションがスムーズになります。
加えて、歯ブラシなどのアメニティは韓国現地では有料の場合が多いため、日本から持参するのがおすすめです。
まとめ|長期視点での柔軟な対応が鍵
中東情勢の影響により景気の先行きが不透明な状況でも、将来的には回復需要が見込まれます。
そのため、短期的な変動に振り回されるのではなく、長期的なビジネス戦略を描くことが重要です。
資源調達や価格変動といったリスクも踏まえながら、状況に応じて柔軟に対応していく姿勢が、今後ますます求められています。
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