【コラム】中東情勢下でも届くUAE産ブルーベリー│日常の中で実感する貿易

 

2026年4月。
中東情勢の不安定さが報じられる中でも、日本で暮らす私たちの日常には変わらず輸入食品が並んでいます。

その一つが、近所の小売店でほぼ定期的に入荷・販売されている
UAE産の大粒ブルーベリー「エリートベリー」です。

  

Elite Agroが手掛ける一粒16mm以上のとても大きなマウンテンブルーオーチャードという品種で、
パリッとした皮の歯ごたえ、甘味と酸味のバランスの良さが特徴です。
ハウス栽培されており、手摘みで収穫した後に急送冷蔵で保管され、24時間以内にアジア各地へ空輸されます。

 

 情勢下でも変わらず届く日常の一品

店頭に並ぶブルーベリーを見るたびに感じるのは、
「この状況でも、ちゃんと届いている」という事実です。

実際、航空便による輸送は現在も継続されており、
中東から日本への物流は完全に止まっているわけではありません。

もちろん影響がないわけではなく、
円安やいわゆる戦争リスクチャージの影響もあり、
このブルーベリーも同店舗での店頭価格は昨年と比べて約17%上昇しています。

それでもなお、品質を維持した状態で安定的に流通していることは、
改めて貿易の強さと柔軟さを感じさせられます。

 

空輸が支えるスピードと鮮度

こうした生鮮品の安定供給を支えているのが、航空便での輸送です。

コンテナでの海上輸送と比べてコストは高くなりますが、
輸送時間が短く、鮮度を保ったまま届けられる点が大きな強みです。

 

実は止まっていない中東向け物流

当社でも、中東向けの輸出は継続しています。

現在も航空便を中心に出荷を行っており、
コンテナ輸送についてもリスクは高まっているものの、
完全に停止することなく運用が続いています。

現地の需要がある限り、
そしてそれを支える人と仕組みがある限り、
物流は止まらない。

そんな現場の実感と、店頭で見かけるブルーベリーの存在が、
どこか重なって見えます。

 

我が家の定番になったバケツ買い

少し個人的な話になりますが、
このブルーベリーは我が家でもすっかり定番になっています。

特に子どもが気に入っており、
毎週のように500g入りのバケツで購入しています。

情勢の話とは対照的に、
「おいしい」「また食べたい」というシンプルな理由で手に取る日常。

その裏側に、遠く離れた中東とのつながりがあることを、
ふとした瞬間に実感します。

 

見えない仕事の積み重ね

こうした一つひとつの商品が日本に届くまでには、
多くの人の仕事が関わっています。

生産者、物流、通関、販売――
そのどれが欠けても、店頭に並ぶことはありません。

特に不確実性の高い状況下においては、
それぞれの現場での判断や対応が積み重なり、
初めて「当たり前の日常」が維持されているのだと感じます。

 

まとめ

中東情勢が不安定な中でも、
私たちの生活には変わらず海外からの商品が届いています。

その背景には、止まることなく動き続ける物流と、
それを支える多くの人の存在があります。

普段の買い物のなかで何気なく手に取るブルーベリー。
その一粒一粒の向こう側にあるつながりに、
改めて感謝を感じた出来事でした。

 


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