【コラム】サウジアラビアの観光戦略|VISION 2030で変わる砂漠の王国

 

観光で変わる砂漠の王国

かつて外国人観光客の受け入れに慎重で、個人での旅行はほぼ不可能だった サウジアラビア が、国家改革VISION 2030の一環として観光分野の開放に乗り出しています。
2019年には観光目的の電子ビザが導入され、51カ国以上の旅行者が観光ビザで同国を訪れることが可能となりました。

さらに、2025年6月からは対象国を拡大し、オンライン申請や到着時のアライバルビザ発給の簡素化が始まっており、観光ビザ取得の障壁が確実に下がりつつあります。
このような動きは、観光を通じた外貨獲得、雇用創出、産業多角化という観点から、サウジアラビア政府が戦略的に位置付けるテーマとなっています。

大阪・関西万博からサウジアラビアに興味を持ち、すでにサウジアラビアに入国し観光を楽しまれた日本在住の方々のSNS投稿も多く目にするようになってきました。
日本からサウジアラビアへの入国には、eVisa(オンラインビザ)、アライバルビザ、トランジット/ストップオーバーの3種類があります。
オンラインビザは395サウジリヤル(日本円で約1万6千円/2025年11月5日時点SR1 SAR = 40.93 JPY)で取得可能です。
パスポートの有効期限はアメリカ国籍の方を除きサウジアラビア入国から6か月以上必要です。

また、サウジアラビアの国営航空会社サウディア(Saudia)は2026年11月17日からサウジアラビアのリヤドと東京の成田をつなぐ直行便を開設すると発表しています。

 

チャンスと注意点

観光インフラの整備、リゾート開発、文化遺産の保全など、観光活性化には建設機械・電化製品・セキュリティシステム・設備・物流といった商材の需要が見込まれます。
ただし、商習慣や制度が日々変わっているため、参入にあたってはビザや入国制度、現地法令・文化、物流・サービス体制を前提に検討することが重要です。
また、ムスリムの国への訪問の際は相手の宗教への敬意を忘れず、過度な露出を避け現地の方々に倣った服装で観光を楽しまれるのが良いでしょう。

 

まとめ

中東の国々が観光立国へと舵を切る中で、日本企業・商社にとっては新たな市場機会が広がっています。
観光を通じた価値創造が中東経済の次の柱になり得るということです。
文化・制度・インフラ、それぞれが変化の真っ只中にあり、そこに先手を打つことで、これまでにないビジネス領域を切り拓くことができるでしょう。

 

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出典:
Visit Saudi,ビザの条件
〈サウジアラビアへようこそ – 公式ウェブサイト Visit Saudi〉,(2025年11月5日).


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